鹽竈神社
Shiogama Shrine
塩づくりを人々に教えたと伝わる神様をまつる、東北を代表する古社。202段の石段を上った先に、江戸時代の朱塗りの社殿が並びます。
陸奥国一宮と「塩の神様」
鹽竈神社は、宮城県塩竈市の一森山(いちもりやま)に鎮座する神社です。820年の文献にすでにこの神社へのお供えの記録があり、中世には「陸奥国一宮(むつのくにいちのみや)」、つまり東北地方の旧国・陸奥でいちばん格の高い神社として信仰されてきました。江戸時代には仙台藩主の伊達家から手厚く保護されました。
主祭神の塩土老翁神(しおつちおじのかみ)は、日本神話で道案内をする神様です。言い伝えでは、この地にとどまって人々に塩のつくり方を教えたとされ、「塩竈」という地名もこの信仰と結びついています。今は海上安全や大漁、安産、交通安全など、さまざまな願いを込めてお参りする人が訪れます。
境内には、明治時代に別の場所から移された志波彦神社(しわひこじんじゃ)もあり、正式には「志波彦神社・鹽竈神社」と並べて呼ばれます。
202段の石段と江戸時代の社殿
正面の参道「表坂(おもてざか)」は、202段の急な石段です。「男坂」とも呼ばれ、塩竈を代表する風景のひとつになっています。ゆるやかな「女坂」もあり、こちらの途中には博物館があります。
今の社殿は、仙台藩主の伊達綱村が造営を始め、次の吉村の代の1704年に完成したものです。本殿・拝殿・石鳥居などが国の重要文化財に指定されています。神社の中には、左宮・右宮と、塩土老翁神をまつる別宮(べつぐう)があり、別宮は松島湾に近い西側に向いて建っています。
春には、国の天然記念物に指定されている「鹽竈桜(しおがまざくら)」が境内で咲きます。境内の鹽竈神社博物館では、神社に伝わる刀剣や古文書などを見ることができます。
お祭りと行き方
3月10日の帆手祭(ほてまつり)、4月第4日曜日の花祭、海の日の「みなと祭」では、重さ約1トンのお神輿が202段の石段を下ります。7月のみなと祭は、海上での神輿の渡御(とぎょ)も行われる大きなお祭りです。
最寄り駅はJR仙石線の本塩釜駅で、表坂の石鳥居まで歩いて約15分、裏手の東参道の鳥居までは約7分です。仙台駅から仙石線で向かえます。参拝は自由ですが、博物館の開館時間と料金は公式サイトで確認してください。
ヒント
- 表坂の石段はかなり急です。足に自信がなければ、ゆるやかな女坂や東参道を使いましょう。
- 塩土老翁神をまつる別宮にもお参りを忘れずに。左宮・右宮とは別の場所に建っています。
- 境内は全面禁煙で、ドローンの飛行も禁止されています。
出典
更新日 2026年9月28日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。