東大寺二月堂
Nigatsu-do Hall (Todai-ji)
大仏殿の東、斜面にせり出すように建つ東大寺のお堂です。舞台のような回廊から奈良の街を見渡せ、毎年3月には「お水取り」の松明が夜の舞台を駆け抜けます。
「お水取り」のためのお堂
二月堂(にがつどう)は、奈良・東大寺の大仏殿から東へ坂を上った高台に建つお堂です。東大寺によると、良弁(ろうべん)僧正の弟子・実忠(じっちゅう)が開いたと伝えられています。
名前の由来は、旧暦の2月に行われてきた「修二会(しゅにえ)」という法要です。一般には「お水取り」の名で知られています。現在は毎年3月1日から14日まで行われます。
今の建物は、1667年の修二会の最中に火事で焼けたあと、1669年に建て直されたものです。2005年に国宝に指定されました。
斜面に張り出す舞台と奈良の眺め
二月堂は「懸造(かけづくり)」という造りで、斜面に向かって建物が張り出し、下から何本もの柱で支えられています。正面側は手すりのついた開放的な回廊になっていて、ここから奈良の街並みを広く見渡せます。
本尊は2体の十一面観音で、どちらも秘仏(ひぶつ:公開されない仏像)です。特に「大観音」は、修二会を務める僧侶でさえ姿を見ることができないとされています。
お水取りとお松明(おたいまつ)
修二会の期間中は、毎晩、長さ約6mの大きな松明が二月堂の回廊に上がり、火の粉を散らしながら進みます。これは、お堂に上がる僧侶の足元を照らすためのものです。
「お水取り」という名前は、3月12日の深夜(13日の未明)に、お堂の下にある「若狭井(わかさい)」という井戸から観音さまに供える水をくむ儀式から来ています。
お松明を見るための場所には限りがあり、いっぱいになると見られません。特に3月12日はとても混み合うため、奈良市観光協会は来場を控えるよう呼びかけています。日程や見学方法は毎年、東大寺や奈良市観光協会の案内で確認してください。
行き方と訪れるときの心得
JR奈良駅または近鉄奈良駅から市内循環バスに乗り、「東大寺大仏殿・春日大社前」で降りて歩きます。大仏殿の東側から坂を上ると二月堂に着きます。
東大寺によると、お堂のまわりは一日中開いていますが、夜は静かにお参りするよう求められています。お堂の中での撮影やスケッチ、懐中電灯の使用は禁止で、お堂の周りでは三脚も使えません。
ヒント
- 大仏殿を見たあと、少し坂を上って二月堂まで足をのばすと、東大寺の広さと奈良の街の眺めを一度に楽しめます。
- お水取りの時期(3月1日〜14日)は夜に大勢の人が集まります。見学方法やルールは毎年変わることがあるので、出かける前に奈良市観光協会の案内を確認しましょう。
- お堂の中は撮影禁止です。写真は回廊からの景色やお堂の外観だけにしましょう。
出典
- 二月堂 | 華厳宗大本山 東大寺 (新しいタブで開きます)
- お水取り | 東大寺 (新しいタブで開きます)
- 修二会/東大寺二月堂 | 奈良市観光協会 (新しいタブで開きます)
- 東大寺二月堂 - Wikipedia (新しいタブで開きます)
更新日 2026年9月30日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。