国史跡 北沢浮遊選鉱場跡
Kitazawa Flotation Plant Ruins
佐渡島の相川に残る、金銀の鉱石を選び分けた巨大なコンクリートの遺構。ツタに覆われた階段状の姿は「佐渡島のラピュタ」とも呼ばれ、夜にはライトアップも行われます。
「東洋一」とうたわれた選鉱場
佐渡島(さどがしま)は、新潟県の沖に浮かぶ島で、江戸時代から金と銀の産地として栄えました。北沢浮遊選鉱場は、島の西側の相川(あいかわ)地区にある、佐渡金銀山の鉱石を選び分けていた施設の跡です。
浮遊選鉱(ふゆうせんこう)は、掘り出した鉱石から金や銀などの成分を選び分ける方法のひとつです。もとは銅の製造で使われていたこの方法を金銀に応用し、昭和15年(1940年)ごろ、日本で初めて実用化に成功しました。戦争中の増産計画で大きな設備が整えられ、1か月に最大5万トンもの鉱石を処理できたことから「東洋一」と呼ばれました。
コンクリートの遺構とシックナー
選鉱場は1952年、鉱山の大幅な縮小にともなって役目を終えました。今は、斜面に沿って階段状に積み重なったコンクリートの骨組みだけが残り、緑のツタに覆われたその姿から「佐渡島のラピュタ」とも呼ばれています。
選鉱場の前には、直径50mの円形の「シックナー」が1基残っています。泥のような状態の鉱石と水を分けるための設備です。北沢地区には、明治時代以降に造られたレンガ造りの火力発電所の跡など、鉱山の近代化を支えた施設が集まっていて、国の史跡になっています。
夜のライトアップとカフェ
夜には遺構とシックナーを色とりどりのLEDで照らすライトアップが行われます。2026年は4月17日から2027年1月5日までの予定です。時間は時期によって違うので、佐渡市の観光サイト「さど観光ナビ」で確認してください。
選鉱場の前の倉庫を改装した交流施設「KITAZAWA KICHI」の2階にはカフェがあり、店内から選鉱場とシックナーを見渡せます。
行き方
佐渡島の玄関口、両津港(りょうつこう)からは車で約50分です。路線バスを使う場合は相川方面行きのバスに乗り、最寄りのバス停から歩いて約2分です。乗用車30台ほどの駐車場があります。
周辺には、江戸時代の役所を復元した佐渡奉行所や、相川郷土博物館など、金銀山の歴史にふれられる場所が集まっているので、合わせて歩いてみるのがおすすめです。
ヒント
- 昼と夜では雰囲気がまったく違います。できれば明るいうちに一度見て、ライトアップの時間にもう一度訪れてみてください。
- 佐渡島内は移動に時間がかかります。バスで回る場合は、帰りのバスの時間を先に確認しておきましょう。
- 遺構は屋外にあるので、雨の日や冬は足元に気をつけてください。
出典
- 北沢浮遊選鉱場 | さど観光ナビ (新しいタブで開きます)
- 北沢浮遊選鉱場ライトアップ(2026年4月17日~2027年1月5日) | さど観光ナビ (新しいタブで開きます)
- 北沢浮遊選鉱場 | にいがた観光ナビ (新しいタブで開きます)
- 北沢浮遊選鉱場 - Wikipedia (新しいタブで開きます)
更新日 2026年9月30日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。