石山寺
Ishiyama-dera Temple
紫式部が『源氏物語』を書き始めたと伝わる、大津の古いお寺。巨大な岩の上に国宝の本堂と多宝塔が立ち、季節ごとの花でも知られています。
『源氏物語』が生まれたと伝わるお寺
石山寺は、滋賀県大津市にある奈良時代創建のお寺です。寺の伝えでは、天平19年(747年)に聖武天皇の願いを受けて、良弁(ろうべん)という僧が開きました。観音さまを祀る霊場で、西国三十三所(さいごくさんじゅうさんしょ:近畿地方などの33の観音霊場をめぐる巡礼)の第13番札所です。
紫式部はここにこもって参籠(さんろう:お寺に泊まりこんで祈ること)していたときに『源氏物語』の着想を得たとされます。『枕草子』『蜻蛉日記』『更級日記』など、平安時代の女性たちの文学作品にも石山寺はたびたび登場します。本堂の一角には、紫式部が物語を書き始めた場所と伝わる「源氏の間」があります。
寺の名前のもとになった巨大な岩
境内に入ってまず目を引くのが、ごつごつとした巨大な岩「硅灰石(けいかいせき)」です。石灰岩が、地中から突き出てきた花崗岩に触れ、その熱で変質してできた岩で、これほど大きなものは珍しく、国の天然記念物に指定されています。「石山寺」という名前も、この岩に由来しています。
岩の上に立つ多宝塔(たほうとう:1階が四角、2階が円形の2層の塔)は、建久5年(1194年)の建立で、源頼朝の寄進と伝わる国宝です。寺は「日本最古で最も美しい多宝塔」と紹介しています。内部には入れませんが、外からお参りできます。
本堂も国宝で、寺によると滋賀県で最も古い木造建築です。内陣は永長元年(1096年)の再建で、外側の部分は慶長7年(1602年)に淀殿(豊臣秀吉の側室)の寄進で建てられました。
「花の寺」の四季
石山寺は「花の寺」とも呼ばれ、梅、桜、花菖蒲、紅葉など、季節ごとに違う花が境内を彩ります。秋は約2000本のもみじが岩や建物を染め、見頃は例年11月中旬から12月上旬です。11月には夜のライトアップ「あたら夜もみじ」が行われます。
境内には、お月見のための建物「月見亭」があります。中秋の名月のころには、お月見の行事「秋月祭(しゅうげつさい)」が開かれます。
行き方
京阪電車の石山寺駅から歩いて約10分です。JR石山駅からは、バスで約10分の「石山寺山門前」で降ります。JR京都駅から石山駅までは、東海道本線の快速で約13分です。
拝観時間や拝観料は変わることがあるので、公式サイトで確認してください。
ヒント
- 2026年は9月1日から11月30日まで、境内の豊浄殿で「石山寺と紫式部展」が開かれています(別料金)。『源氏物語』に関する寺の宝物を見たい人は、この期間が狙い目です。
- 毎月18日には門前で「牛玉(ごおう)さん」という市が開かれます。
出典
- 大本山 石山寺 公式ホームページ (新しいタブで開きます)
- 境内のご案内|大本山 石山寺 (新しいタブで開きます)
- 国宝 石山寺多宝塔 平成大修理|大本山 石山寺 (新しいタブで開きます)
- 石山寺の秋|大本山 石山寺 (新しいタブで開きます)
- 交通案内|大本山 石山寺 (新しいタブで開きます)
- 石山寺|比叡山・びわ湖 観光情報サイト (新しいタブで開きます)
更新日 2026年9月30日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。