美保神社
Miho Shrine
小さな港町・美保関にある、全国のえびす様の総本宮です。2つの本殿を並べた珍しい建築と、青く光る石畳の路地が待っています。
えびす様の総本宮
美保神社(みほじんじゃ)は、島根県松江市の美保関(みほのせき)にある神社です。全国に約3,300社あるえびす神社の総本宮とされています。えびす様は、漁師や商売を守る神様です。
祀られているのは、右の本殿のえびす様(事代主神:ことしろぬしのかみ)と、左の本殿の三穂津姫命(みほつひめのみこと)です。えびす様は、出雲大社の祭神・大国主大神の子とされています。商売繁盛のほか、航海の安全を願う人々からも信仰されてきました。
2つの本殿を並べた「美保造」
本殿は1813年に建てられたもので、「美保造(みほづくり)」と呼ばれる珍しい形をしています。出雲大社と同じ「大社造(たいしゃづくり)」の建物を2棟並べ、間を「相の間」でつないで、正面全体に屋根をかけた造りです。この地方の同じような建物の中で、いちばん規模が大きく古いものとして、国の重要文化財に指定されています。
えびす様は「鳴り物(楽器)」が好きだとされ、昔から多くの楽器が奉納されてきました。奉納された楽器846点は、国の重要有形民俗文化財に指定されています。
国譲り神話にちなむ神事
美保神社には、日本神話の「国譲り」にちなむ神事が伝わっています。12月3日の「諸手船神事(もろたぶねしんじ)」は、美保関で釣りをしていた事代主神のもとへ、国を譲るかどうかをたずねる使いが船でやってきた場面を再現するものです。
4月7日の「青柴垣神事(あおふしがきしんじ)」は、国を譲ることを決めた事代主神が、海の中に青い柴垣(しばがき:木の枝で作った垣根)を作って身を隠したという神話にもとづいています。
港町の青石畳通りと行き方
美保関は、三日月形の湾に面した小さな港町です。江戸時代には、各地へ鉄や焼き物、酒などを運ぶ船が行き交う港としてにぎわいました。
神社の鳥居をくぐって右に曲がると、仏谷寺(ぶっこくじ)へと続く「青石畳通り(あおいしだたみどおり)」があります。江戸時代に敷かれた石畳で、雨に濡れると青みを帯びて見えることからこの名で呼ばれています。通り沿いには、かつて廻船問屋(かいせんどんや:船で運ぶ荷を扱う商人)が並んでいました。
JR松江駅から車で約50分です。バスの場合は、松江駅からバスで美保関ターミナルへ行き、そこからコミュニティバスに乗り継ぎます。本数が多くないので、事前に時刻を確認しておきましょう。
ヒント
- 雨の日の青石畳通りは、石が濡れて青っぽく光り、晴れの日とは違った表情を見せてくれます。
- 神社と青石畳通り、港は歩いてすぐの距離にあります。お参りのあとは、江戸時代の港町の面影が残る路地や港沿いをゆっくり歩いてみましょう。
- 諸手船神事(12月3日)や青柴垣神事(4月7日)の日に合わせて訪れると、神話の世界を目の前で感じられます。
出典
- 美保神社 | 松江観光協会 (新しいタブで開きます)
- 美保神社本殿 | 国指定文化財等データベース (新しいタブで開きます)
- 美保神社本殿 - 文化遺産オンライン (新しいタブで開きます)
- 美保関(青石畳・北前船)| 観光庁 地域観光資源の多言語解説文データベース (新しいタブで開きます)
- 青石畳通り | 島根県観光連盟 (新しいタブで開きます)
- 美保神社 - Wikipedia (新しいタブで開きます)
更新日 2026年9月30日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。