白兎神社
Hakuto Shrine
日本最古の書物『古事記』に出てくる神話「因幡の白うさぎ」の舞台にある神社。うさぎの石像が並ぶ参道を歩き、神話に出てくる池や海辺の島を見に行けます。
神話「因幡の白うさぎ」とは
白兎神社(はくとじんじゃ)は、鳥取市の日本海沿いにある神社です。まつられているのは、712年に完成した日本最古の書物『古事記』に出てくる「白兎神(はくとしん)」。日本の小学校の国語の教科書にも載る、とてもよく知られた神話の主人公です。
神話のあらすじはこうです。海の沖の島にいたうさぎが、本土へ渡るために海の「ワニ(和邇)」をだまし、並ばせた背中を跳んで渡りました。ところが最後にだましたことを口にしてしまい、怒ったワニに毛皮をはがされてしまいます。そこへ通りかかった大国主命(おおくにぬしのみこと、出雲の神)が、真水で体を洗い、蒲(がま)の花粉の上に転がるよう教えると、うさぎの体は元通りに治りました。うさぎはお礼に、大国主命が因幡の八上姫(やかみひめ)と結ばれることを予言します。
医療と縁結びの神様
この神話から、白兎神社は日本の医療や動物医療の発祥の地とされ、昔から皮膚病やけがに霊験のある神社として信仰されてきました。また、大国主命と八上姫の縁を取り持った神様として、縁結びのご利益でも知られています。2010年には、「日本で初めてのラブストーリーの発祥地」として「恋人の聖地」に認定されました。
神社の歴史は古く、戦乱で社殿が焼けたあと、江戸時代初めの慶長年間に鹿野城主の亀井茲矩(かめいこれのり)が再興し、1670年に本殿が建てられました。神社を囲む森は、国の天然記念物に指定されています。
境内と周辺に残る神話の舞台
参道には白うさぎの石像がずらりと並び、参拝客を迎えます。社殿の前にある「御身洗池(みたらしいけ)」は、神話でうさぎが傷を洗った場所とされる池です。水位がいつもほぼ変わらないことから、「不増不減の池」とも呼ばれています。
神社の北側には白兎海岸が広がります。海岸の西の端に突き出た「気多之前(けたのさき)」は、うさぎが上陸したとされる岬で、その沖約150mには、うさぎがいたとされる「淤岐ノ島(おきのしま)」が浮かんでいます。島と岬のあいだに見え隠れする岩は、ワニの背中にたとえられています。
行き方
JR鳥取駅から日ノ丸バスに乗って約40分、「白兎神社前」バス停で降ります。車ならJR鳥取駅から約20分です。バスの時刻は事前に確認してください。
海岸の西側には、日本海を背景に写真が撮れる展望広場「白兎の丘」があり、神社とあわせて立ち寄れます。
ヒント
- 社務所では、5つの小石が入った「結び石」を授かれます。願いを込めて鳥居やうさぎの石像の上に置くと願いがかなうと言われています。
- 社務所が開いている時間なら、うさぎをモチーフにしたお守りや絵馬、御朱印も受けられます。
- 白兎海岸の東側にはハマナスの群生地があり、毎年5月中旬から6月中旬に花が咲きます。
出典
- 白兎神社 鳥取|神話 因幡の白うさぎ(公式)
- 因幡の白兎 日本神話|白兎神社
- 白兎の神跡と自然|白兎神社
- ご参拝・授与品|白兎神社
- 白兎神社|鳥取縣神社廳
- 白兎神社|鳥取市観光サイト【公式】
- 白兎海岸・白兎の丘|鳥取市観光サイト【公式】
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。