出羽三山神社
Dewa Sanzan Shrine (Sanjin Gosaiden, Mt. Haguro)
山伏の修行の山として知られる羽黒山の山頂に立つ、出羽三山の神様をまとめてまつる社殿。杉並木の石段を上った先で、厚い茅葺き屋根の大きな本殿が迎えてくれます。
「生まれ変わり」の旅の出発点
出羽三山(でわさんざん)は、山形県の中央にそびえる羽黒山(414m)、月山(がっさん、1,984m)、湯殿山(ゆどのさん、1,504m)の3つの山の総称で、6世紀に開かれたといわれます。古くから山そのものを神聖なものとしてあがめる山岳信仰の場で、神道と仏教が合わさった修験道(しゅげんどう、山にこもって修行する信仰)の中心地の一つとして、山伏(やまぶし、修験道の修行者)が修行を続けてきました。
三山にはそれぞれ意味があり、羽黒山は現在(この世の幸せ)、月山は過去(死後の安らぎ)、湯殿山は未来(生まれ変わり)を表すとされます。江戸時代には、羽黒山から入って月山、湯殿山へと巡り、生まれ変わりを願う参詣が多く行われました。
月山と湯殿山は雪が深く、お参りできるのは夏を中心とした限られた期間だけです。一年中お参りできるのは羽黒山だけで、その山頂に三山の神様をまとめてまつっているのが「三神合祭殿(さんじんごうさいでん)」です。
厚い茅葺き屋根の三神合祭殿
今の三神合祭殿は1818年(文政元年)に再建されたものです。木造の茅葺き(かやぶき)建築で、山伏がこもるための「長床(ながとこ)」など、中世にさかのぼるつくりを残しています。2000年に国の重要文化財に指定されました。屋根の茅の厚さは約2.1mもあり、山形の深い雪にも耐えるつくりです。
社殿の前の池は「御手洗池(みたらしいけ)」、または「鏡池(かがみいけ)」と呼ばれます。平安時代から銅の鏡が納められてきたことから、この名があります。周りには、地形に合わせて建物が配置された、山の寺院らしい景色が広がります。
2,446段の石段と国宝の五重塔
山のふもとの随神門(ずいしんもん)から山頂まで、約2kmの参道に2,446段の石段が続きます。歩いて1時間〜1時間半ほどです。参道沿いの杉並木は国の特別天然記念物に指定されていて、途中には天然記念物の大杉「爺杉(じじすぎ)」と、国宝の「羽黒山五重塔」が立っています。
2026年(令和8年)は、12年に一度の「羽黒山午歳御縁年(うまどしごえんねん)」にあたります。羽黒山は午年に縁が深いとされ、この年にお参りすると特別なご利益があると信じられてきました。記念の授与品や御朱印も用意されています。
行き方
JR鶴岡駅から路線バスで羽黒山頂まで行けます。車なら山形自動車道の庄内あさひICから約40分で、駐車場もあります。山頂までの羽黒山有料道路は通行料がかかります。
羽黒山の斎館(さいかん、神社の参籠所)や宿坊(しゅくぼう、参拝者が泊まる宿)に泊まって、翌日に月山・湯殿山へ向かうのが、三山を巡る一般的な旅程です。
ヒント
- 石段は長く、雨の日は滑りやすくなります。歩きやすい靴で行きましょう。帰りはバスを使うと楽です。
- 冬の羽黒山は1m以上の雪が積もります。随神門から五重塔、山頂までの道は除雪されますが、防寒と滑りにくい靴の準備が必要です。
- 月山神社本宮と湯殿山神社本宮は開山期間が限られています。三山を巡りたいなら、公式サイトで今年の開山期間を確認してから計画しましょう。
出典
- 令和8年丙午「羽黒山午歳御縁年」ご参拝案内|出羽三山神社 公式ホームページ
- 出羽三山神社・三神合祭殿|羽黒町観光協会
- 出羽三山|羽黒町観光協会
- Mt. Haguro's Sanjin Gosaiden|日本遺産 出羽三山
- Dewa Sanzan|Travel Japan (JNTO)
- 出羽三山神社 羽黒山三神合祭殿|やまがたへの旅
- 2026年は12年に一度の特別な「羽黒山午歳御縁年」|つるおか観光ナビ
- 出羽神社 - Wikipedia
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。