旅のトラブル対策

地震が起きたら

揺れている間、揺れがおさまった後、津波のおそれがあるときに何をすればよいかをまとめました。

緊急時は110(警察)または119(消防・救急)へ。

まずやること

  1. 揺れを感じたり緊急地震速報が鳴ったりしたら、まず頭を守り、大きな家具や窓から離れます。
  2. あわてて外に飛び出さず、店や駅では係員の指示に従います。
  3. 海の近くで強い揺れや長い揺れを感じたら、警報を待たずにすぐ高い場所へ逃げます。
  4. 揺れがおさまっても、安全な場所からむやみに動かず、駅など混雑する場所には近づきません。
  5. テレビ・ラジオ・公式アプリなどで正確な情報を確認します。

揺れているとき:場所ごとの身の守り方

地震の揺れを感じたとき、または緊急地震速報を見聞きしたときは、あわてずに、まず身の安全を確保してください。緊急地震速報は強い揺れが来る数秒から数十秒前に、テレビやスマートフォンなどで知らせる情報です。震源に近い場所では、速報が揺れに間に合わないこともあります。

室内では、頭を守りながら大きな家具から離れ、丈夫な机の下などに隠れます。あわてて外に飛び出してはいけません。火を使っているときは、その場で消せるなら消し、火元から離れているなら無理に消しに行かないでください。扉を開けて、逃げ道を確保します。

デパートなど人が多い施設では、係員の指示に従います。指示がなければ、その場で頭を守り、吊り下がった照明の下から離れます。出口や階段に殺到しないでください。エレベーターの中にいたら、最寄りの階で止めてすぐに降ります。

屋外では、ブロック塀や自動販売機が倒れてくるおそれがあるので離れます。ビルの壁、看板、割れた窓ガラスが落ちてくることにも注意して、建物から離れてください。山やがけの近くでは、落石やがけ崩れに注意して、その場を離れます。電車やバスでは、つり革や手すりにしっかりつかまります。車を運転中なら、急ブレーキをかけずにゆっくり速度を落とし、ハザードランプをつけて道路の左側に止めます。

揺れがおさまったら:あわてて移動しない

大きな都市で地震にあったときは、身の安全を確保したあと、むやみに移動を始めないことが基本です。道路では余震で物が落ちてきたり、火災が起きていたりするおそれがあります。駅の周りなど大混雑している場所では、人が将棋倒しになる「集団転倒」が起きやすいので、近づかないでください。

首相官邸のウェブサイトは、地震のあと3日程度は火災への対応や救助・救急活動が優先され、混乱が続くとしています。まずは安全な場所にとどまることを考えましょう。電車は線路が無事でも安全確認に時間がかかり、長い時間動かないことがあります。

電話は通話が集中したり設備が被害を受けたりして、つながりにくくなります。停電、ガスの停止、断水が起き、復旧まで時間がかかることもあります。電車に乗っているときは、乗務員の指示に従って避難してください。

津波から身を守る

強い揺れや、弱くても長い揺れを感じたら、すぐに海岸から離れ、できるだけ高い場所へ避難してください。揺れを感じなくても、「津波警報」などを見聞きしたら同じように避難します。震源が陸に近いと、津波警報が津波の到着に間に合わないことがあります。

気象庁は、地震の発生から約3分を目標に、大津波警報・津波警報・津波注意報を発表します。巨大な地震では、最初の警報で予想される津波の高さを「巨大」や「高い」という言葉で伝えることがあります。「巨大」と出たら、東日本大震災のような非常事態です。ただちにできる限り高いところへ逃げてください。海水浴などで海の近くにいる人は、「津波注意報」でも海から上がり、海岸から離れる必要があります。

避難先は、近くの高台、津波避難タワー、津波避難ビルなどです。海の近くには、津波避難場所や避難ビルを示す標識があります。海水浴場などでは、「津波フラッグ」という旗で警報を伝えることもあります。見かけたらすぐに避難を始めてください。

津波は何度も繰り返しやってきます。最初の波より後の波のほうが高いこともあります。波が一度引いても、予想された到着時刻を過ぎても、津波警報・注意報が解除されるまでは避難を続け、海岸に戻らないでください。

「避難場所」と「避難所」の違い

日本には、よく似た2つの言葉があります。「指定緊急避難場所」は、災害の危険から命を守るために緊急に逃げる場所で、市町村が洪水・地震・津波・大規模な火事など災害の種類ごとに指定しています。「指定避難所」は、家に戻れなくなった人などが一定期間滞在するための施設です。1つの施設が両方を兼ねることもあります。

津波や火事のように、災害の種類によって逃げるべき場所は変わります。周りの標識や、国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」で、いる場所の危険と避難先を確かめておくと安心です。

情報の集め方と連絡の取り方

観光庁が監修する外国人旅行者向けアプリ「Safety tips」は、緊急地震速報、津波警報、気象の特別警報などをプッシュ通知で知らせます。行動のフローチャートやコミュニケーションカードも入っていて、15言語に対応しています。英語のニュースは、24時間英語で放送するNHKワールド JAPAN(NHK WORLD-JAPAN)で確認できます。

日本政府観光局(JNTO)は、X(旧Twitter)の「Japan Safe Travel」(@JapanSafeTravel)で、災害の警報や交通機関の情報を英語で発信しています。地震・津波などの情報を地図で確認できる英語サイト「Japan Safe Travel Information」もあります。困ったときは、24時間対応の多言語コールセンター「Japan Visitor Hotline」に電話で相談できます。

家族や友人との安否確認には、NTTの「災害用伝言ダイヤル(171)」があります。大きな災害で被災地への電話がつながりにくくなったときに提供が始まる、声の伝言板です。ふだんは提供されていません。

「南海トラフ地震臨時情報」が出たら

南海トラフ地震は、駿河湾から日向灘沖にかけての海域で、おおむね100年から150年の間隔で繰り返し起きてきた大きな地震です。大地震の可能性がふだんより高まったと評価されると、気象庁が「南海トラフ地震臨時情報」を発表します。キーワードは「調査中」「巨大地震警戒」「巨大地震注意」「調査終了」の4種類です。

「巨大地震警戒」や「巨大地震注意」が出たら、すぐに逃げられる態勢を保つなど、ふだんより備えを強めてください。臨時情報が出ないまま突然地震が起きることもあります。北海道や三陸の沖では、別に「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が発表されることがあります。

ヒント

  • 来日前に観光庁監修のアプリ「Safety tips」を入れ、通知をオンにしておきましょう。
  • 海の近くに泊まるときは、津波避難ビルや高台への道を先に確認しておきましょう。
  • 地震のあと電車はしばらく動かないことがあります。無理に駅へ向かわず、安全な場所で情報を待ちましょう。

出典

確認日: 2026年9月29日