旅のトラブル対策

パスポートをなくしたら

警察への届出から、大使館・領事館での再発行、日本の入管での手続きまで、順番に説明します。

緊急時は110(警察)または119(消防・救急)へ。

まずやること

  1. なくした場所(駅、店、ホテルなど)に問い合わせ、見つからなければ近くの交番か警察署で遺失届を出します。
  2. 盗まれた、または犯罪にあったばかりのときは、すぐに110番に電話します。
  3. 届出の受理番号を控え、再発行に警察の証明書が必要かどうかを大使館・領事館に確認します。
  4. 自分の国の大使館・領事館で、新しいパスポートや緊急用の渡航書類を申請します。
  5. 在留カードも一緒になくした人は、なくしたと知った日から14日以内に再交付を申請します。
  6. クレジットカードやキャッシュカードも一緒になくしたら、すぐにカード会社に連絡して止めてもらいます。

まず警察に届け出る

パスポートをなくしたら、最寄りの警察署か交番(こうばん、街角にある小さな警察の詰め所)で「遺失届」を出します。警視庁によると、届出はどこの警察署・交番でもかまいません。ただし、日本の国外でなくした物の届出は受け付けていません。交番は街のあちこちにあり、場所がわからなければ近くの人に聞けば教えてもらえます。東京では届出の用紙を警視庁のサイトからダウンロードし、記入してから持っていくこともできます。日本語のサイト「警視庁行政手続オンライン」から届け出る方法もあります。

JNTO(日本政府観光局)は、盗難や紛失でパスポートを再発行したり、保険金を請求したりするときには警察の届出の証明が必要になると案内しています。ホテルに泊まっているなら、フロントに手伝いを頼むこともできます。

盗まれた場合や、事件・事故にあったばかりの場合は110番に電話してください。急ぎではない警察への相談は「#9110」も使えます。

警視庁は、見つかったときの連絡用に日本の電話番号を伝えるよう求めており、原則として国際電話はかけないとしています。見つかる前に帰国しなければならない場合は、日本にいる知人などの連絡先を届け出ておくと、その人に連絡してもらえます。

落とした場所にも問い合わせる

パスポートは、警察や交通機関の落とし物窓口に届けられていることがよくあります(米国大使館の案内より)。警視庁は、鉄道会社、バス会社、航空会社、店などにも問い合わせるよう勧めています。電車での落とし物は、鉄道会社が一定の期間(通常1週間ほど)保管するそうです。

警察に届いた落とし物は、警察のオンラインのデータベースで検索できます(日本語のみ)。東京の落とし物は、警視庁遺失物センターに電話で問い合わせることもできます。

大使館・領事館で新しいパスポートを申請する

パスポートを発行するのは日本ではなく、あなたの国です。再発行には自分の国の大使館・領事館に連絡します。警視庁は、まず大使館・領事館に、警察の証明書が必要かどうかを確認するよう案内しています。証明書が必要な場合は、遺失届を受け付けた警察署に相談してください(警視庁遺失物センターでは発行していません)。

手続きは国によって違います。たとえば米国大使館は、緊急用パスポートを限られた場合に発行しており、本人が窓口に出向く必要があります。また、紛失を大使館に届け出たパスポートは無効になり、あとで見つかっても使えないと説明しています。国によっては緊急用パスポートでの入国を認めない場合があることにも注意が必要です。英国政府は、通常は1回の片道か往復の旅行にだけ使える緊急渡航書を案内しています。

大使館・領事館の場所と連絡先は、JNTOのサイトの「Embassies」ページから調べられます。

日本の入管での手続き

なくしたパスポートに押されていた上陸許可や再入国許可などの証印は、希望すれば新しいパスポートへ書き写してもらえます(証印転記)。住んでいる地域を管轄する地方出入国在留管理局等で「証印転記願出書」を提出します。紛失の証明書などがあれば持っていきます。

日本に住んでいて在留カードも一緒になくした人は、なくしたと知った日から14日以内に、地方出入国在留管理局で再交付を申請しなければなりません。手数料はかかりません。申請には、警察に届け出たときの受理番号を書いた陳述書などが必要です。パスポートを提示できないときは、その理由を書いた理由書を出します。

手続きがわからないときは、出入国在留管理庁の「外国人在留総合インフォメーションセンター」に電話で問い合わせできます。英語、中国語、韓国語など11言語に対応しています。

なくす前にできる準備

JNTOは、パスポートのコピーを2部用意し、1部を持ち歩き、もう1部を家に置いておくことを勧めています。自分の国の大使館の場所と連絡先も、日本に着く前にメモしておきましょう。カード会社の緊急連絡先は、カードとは別の場所に保管しておくと安心です。

ヒント

  • 遺失届の受理番号はメモしておきましょう。在留カードの再交付申請などで必要になります。
  • 見つかったときの連絡先として、日本でつながる電話番号を伝えましょう。
  • パスポートのコピーと大使館の連絡先は、スマートフォンとは別に紙でも持っておくと安心です。
  • 帰国の日が近いときは、大使館・領事館に早めに連絡し、緊急の予約ができるか確認しましょう。

出典

確認日: 2026年9月29日