道後温泉本館
Dogo Onsen Honkan
1894年に建てられた木造の公衆浴場で、国の重要文化財。地元の人も旅行者も同じお湯に入れます。長い保存修理を終え、2024年12月から全館で営業しています。
重要文化財の中で入れるお風呂
道後温泉本館は、愛媛県松山市の道後温泉にある公衆浴場(こうしゅうよくじょう:お金を払って誰でも入れるお風呂)です。建物は1894年(明治27年)、当時の町長・伊佐庭如矢(いさにわ ゆきや)の主導で建てられました。1994年には、公衆浴場として初めて国の重要文化財に指定されています。
道後温泉そのものの歴史はさらに古く、けがをした白鷺(しらさぎ)がお湯につかって治ったという伝説や、596年に聖徳太子が訪れたという話が伝わっています。
夏目漱石の小説『坊っちゃん』にも登場し、3階には漱石が訪れたと伝わる「坊っちゃんの間」があります。
建物の外観と刻太鼓
屋根の上にある小さな塔は「振鷺閣(しんろかく)」と呼ばれ、窓には当時めずらしかった赤いガラスが使われています。てっぺんには白鷺の像が立っています。
振鷺閣の中につるされた太鼓は「刻太鼓(ときだいこ)」と呼ばれ、朝6時、正午、夕方6時の1日3回鳴らされます。開業のころから続く習慣で、その音は「日本の音風景100選」に選ばれています。
お湯と入り方
お湯はアルカリ性単純温泉で、肌あたりがやわらかいのが特徴です。温度の違う18本の源泉を混ぜて約42℃にしていて、加熱も加水もしない「源泉かけ流し」です。
本館の浴室は、一般的な「神の湯(かみのゆ)」と、花崗岩や大理石を使った「霊の湯(たまのゆ)」の2つです。コースによって、入れるお風呂や休憩の場所が変わります。3階の個室を使いたい場合は予約が必要です。料金と営業時間は公式サイトで確認してください。
本館の中には、1899年(明治32年)に皇室専用の浴室として造られた「又新殿(ゆうしんでん)」もあり、豪華な内装を見学できます(予約制の時期もあったので、公式サイトで確認してください)。
行き方とまわりの温泉
JR松山駅前から市内電車(路面電車)の「道後温泉」行きに乗り、約25分で終点の「道後温泉」駅に着きます。駅から本館までは歩いて5分ほどです。
道後温泉には本館のほかに「飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」と「椿の湯(つばきのゆ)」という公衆浴場もあり、同じ道後のお湯に入ることができます。
ヒント
- 刻太鼓を聞きたいなら、朝6時・正午・夕方6時のどれかにあわせて本館の前に行きましょう。
- 3階の貸切の個室を使いたいときは、公式サイトから事前に予約してください。
- 日本の公衆浴場では、湯船に入る前に体を洗い、タオルはお湯に入れないのがマナーです。
出典
- 道後温泉本館【公式サイト】道後温泉
- 道後温泉の歴史・泉質・風情【公式サイト】道後温泉
- 道後温泉本館の外観 松山市公式ホームページ
- 道後温泉本館 - Wikipedia
- JR松山駅から道後温泉へ|アクセス(いよ観ネット)
- 道後温泉本館又新殿の一般観覧を再開します 松山市公式ホームページ
更新日 2026年9月28日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。