白米千枚田
Shiroyone Senmaida Rice Terraces
日本海へ向かって小さな田んぼが段々に連なる、能登半島・輪島の棚田。2024年の地震と豪雨で傷つきながら、地元の人とボランティアの手で少しずつよみがえっています。
海へ落ちていく1,004枚の田んぼ
白米千枚田(しろよねせんまいだ)は、石川県輪島市白米町の、日本海に面した急な斜面にある棚田(たなだ:山や丘の斜面に階段のように作った田んぼ)です。約4ヘクタールの斜面に、地震の前は1,004枚の小さな田んぼが並んでいました。
2001年に国の名勝(すぐれた景観として国が指定する文化財)に指定され、2011年には「能登の里山里海」の一部として、国連食糧農業機関(FAO)の世界農業遺産にも認定されています。
機械が入れない、手作業の米づくり
一枚一枚の田んぼが小さく、形もばらばらで、斜面も急なため、大きな農業機械は使えません。田植えも稲刈りも、地元の人やボランティアが手で行っています。
季節ごとに景色が変わるのも魅力です。春から初夏は水を張った田んぼに空や夕日が映り、夏は緑、8〜9月の実りの時期は黄金色になります。稲刈りのあとには、刈った稲を木の枠にかけて天日で干す「はざ干し」が見られることもあります。
地震と豪雨からの復旧
2024年1月1日の能登半島地震で、田んぼの約8割にひび割れや崩れが起き、水路も壊れました。同じ年の9月には奥能登豪雨で斜面が崩れ、被害がさらに広がりました。
それでも保存会の人たちやボランティアが修復を続け、田植えができた田んぼは2024年の約120枚から、2025年は約240枚、2026年は約480枚と少しずつ増えています。全体の半分ほどが戻ってきましたが、復旧はまだ途中です。冬の夜に棚田をLEDで彩るイベント「あぜのきらめき」は、地震の影響で2025年度は開かれていません。
行き方と見学
棚田のすぐそばを国道249号線が通り、隣に「道の駅千枚田ポケットパーク」があります。見学は無料で、道の駅には大きな駐車場もあります。
JNTOによると、金沢駅から輪島方面へのバスはあるものの、乗り換えが必要で本数も少ないため、車かレンタカーがすすめられています。能登では地震や豪雨のあと道路の工事が続いている区間もあるので、出かける前に道路情報と輪島市の観光情報を確認してください。
ヒント
- 棚田は今も米づくりの場で、復旧工事中の区画もあります。田んぼやあぜ(田んぼの間の細い土手)には入らず、外から眺めましょう。
- 春に水を張った時期は田んぼに空や夕日が映り、実りの時期は一面が黄金色になります。季節を選んで訪ねると、同じ棚田でも違う表情が見られます。
- 能登の旅は、宿や食事の場所が被災後に再開しているかを事前に調べておくと安心です。
出典
- Senmaida Rice Fields | Travel Japan (JNTO)
- Shiroyone Senmaida Rice Terraces | Official Ishikawa Travel Guide
- あぜのきらめき(白米千枚田) 2025-2026 千枚田ライトアップ | 能登輪島.jp
- 輪島「白米千枚田」田植えに汗 昨年から倍増、480枚 | 北國新聞
- 輪島の千枚田復旧…「道のりは長い。でもこのままじゃ終われない」 | 東京新聞
- 白米千枚田 - Wikipedia
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。